サステナビリティ
SDGsの取り組みとマテリアリティ

SDGsの取り組みとマテリアリティ

社会課題解決に貢献する新しいビジネスの創出

当社は創業者である新田長次郎が明治時代に残した「優秀な製品を製造することによって事業は栄えるが、そのお金は社会に貢献できるよう公共のために使わなければならない」という言葉を受け継ぎ、社会へ貢献することは現在のSDGsのゴール実現へ向けた使命と考えています。また社会の趨勢、国際社会の動向、ステークホルダーの期待等から社会課題を把握し、社会とニッタグループの双方が持続的に発展できるような、新しいビジネスを創出していきたいと考えます。

SDGs 5つのGoal
  • 7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに
  • 8 働きがいも経済成長も
  • 9 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 12 つくる責任つかう責任
  • 15 陸の豊かさも守ろう

マテリアリティの特定プロセス

ニッタグループでは2020年に「CSR推進・リスク管理委員会」において、「NITTAグループ理念」や「NITTAグループ行動憲章」を踏まえ、「社会とともに持続的に成長するための7つのマテリアリティ(重要課題)」を特定しました。なお、マテリアリティ(重要課題)については社会環境の変化を踏まえ、定期的に見直していきます。
マテリアリティに取り組む活動は、サステナビリティ経営を事業面で具現化することを目的としています。そのため、より実効性をもたせるために従来の「CSR推進・リスク管理委員会」を「サステナビリティ推進委員会」と「コンプライアンス推進委員会」に改組し、「サステナビリティ推進委員会」でより専門的に推進していくことといたしました。また「サステナビリティ推進委員会」の傘下に「サステナビリティ推進部会」を設置し、具体的な施策やロードマップを検討します。目標実現に向けた事業活動を支援するとともに、事業部門へ必要な対応を指示する体制を構築しています。活動の内容は「サステナビリティ経営」における重要テーマとして、定期的に取締役会にも報告します。

  • STEP

    01

    マテリアリティ候補の検討

    当社グループの事業および取り組みを棚卸し、SDGsやGRIスタンダード等の国際的な枠組みによって整理した社会課題リストとの紐づけを行い、当社グループの事業活動と関連性の高い社会課題テーマを候補として特定します。

  • STEP

    02

    マテリアリティ候補の絞り込み

    社会課題の重要度を評価するにあたり、「ステークホルダーにとっての重要度」を縦軸に、「当社グループにとっての重要度」を横軸とした、2軸での指標を作成。マテリアリティマップを基に候補を絞り込み、仮マテリアリティを特定します。

  • STEP

    03

    仮マテリアリティと関連するSDGsの優先課題の特定

    仮マテリアリティと関連するSDGsと事業活動(提供価値)の関連性の整理をしたうえで、「CSR推進部会(現サステナビリティ推進部会)」にて優先課題を議論し、マテリアリティの策定に基づいたサステナビリティ活動を推進していきます。

  • STEP

    04

    妥当性確認と経営陣の承認

    「サステナビリティ推進委員会」において、これらのマテリアリティの評価プロセスおよび分析結果の妥当性を検証し、優先的に取り組むべきマテリアリティを確認し、経営層による審議のうえ、取締役会によって承認を受けています。

重要課題(マテリアリティ)とSDGsの5つのGoal

社会課題
環境

地球温暖化・資源の枯渇

絶滅危惧種の増加

干ばつ、水害等の水リスク

安心・安全

少子高齢化

グローバル化の進展

教育・ゴミ問題

社会の高度情報化

情報セキュリティ

コミュニティ

労働環境の改善

人材活用、女性活躍推進

価値観の多様性

人権の尊重

  • 当社の持続的な成長
    未来へ導く製品開発
  • 社会課題解決
    新しいビジネスの創出

事業を通して
社会課題を解決

環境(E)
  • 7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに
  • 12 つくる責任つかう責任
  • 15 陸の豊かさも守ろう
マテリアリティ項目
  • 温室効果ガス削減による低炭素社会の実現
  • 環境負荷の低減と循環型社会の実現
  • 地球温暖化対策・生物多様性保全に貢献する山林経営
特定理由
  • :環境の維持、保全に対する社会的要請と作り手としての責任を鑑み、事業活動において最優先で取り組むべき課題として選定
  • :社有林の経営を通じて、森林の有する多面的機能を最大限に発揮させ、地球環境保護と生物多様性の保全に貢献するため選定
主な活動

環境に配慮した製品の開発・拡販

  • CO₂削減製品/省エネ貢献製品の開発

製造効率化によるエネルギーおよび材料使用量削減

  • 省エネルギー対応設備への改良・切り替え
  • 3R・廃棄物削減活動の推進

グリーン調達の推進、健全な山林経営による山林の維持•拡大

  • 保有森林面積・蓄材積の維持・拡大
  • 生物多様性に配慮した環境づくり
あるべき姿
  • 2050年におけるカーボンニュートラルを達成
  • 持続可能な地球環境の維持を目指す
社会(S)
  • 8 働きがいも経済成長も
  • 12 つくる責任つかう責任
マテリアリティ項目
  • バリューチェーン全体を通じての社会的責任の発揮
  • 働きがいのある魅力的な職場環境の実現、顧客満足の追求
  • 顧客満足の追求
特定理由
  • :事業活動を通じて社会的責任を果たしていくうえで、「ビジネスパートナー」であるお取引先様、協力会社様との連携が重要であるため選定
  • :当社グループ社員一人ひとりが能力を発揮することが会社の成長につながるため選定
  • :顧客満足の追求は当社創業以来培ってきた基本的な理念であるため選定
主な活動

ニッタのCSR調達方針の明確化と展開、ダイバーシティと機会の均等

  • 女性の活躍推進
  • 外国人材の活用推進
  • グローバル人材の育成

働き方改革の推進、品質の向上

  • 部門横断的品質保証体制の強化
あるべき姿
  • 安心して働ける職場環境を整備
  • ステークホルダーとのコミュニケーションを円滑にし、良き企業市民として社会に貢献する
ガバナンス(G)
  • 8 働きがいも経済成長も
  • 9 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 12 つくる責任つかう責任
マテリアリティ項目
  • コンプライアンス推進とリスクマネジメント強化
特定理由
  • :コンプライアンスとリスクマネジメントは企業の存続にかかわる土台であるため選定
主な活動

コンプライアンスの徹底

  • NITTAグループ理念・行動憲章等の 教育機会の設定

リスク管理委員会体制による適切なリスク管理

  • 調達先のBCP活動の調査

海外拠点を含めたグループガバナンスの強化

  • 海外拠点配置人材を含めた経営管理・監査関係人材の育成

公正かつ適正な情報開示とステークホルダーとのコミュニケーション充実への取り組み

あるべき姿
  • 公正な事業活動を通じて持続的な成長と中長期的な企業価値の向上